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「極端」「奇抜」…誰の視点? 時代に合う校則とは(朝日新聞 2017年12月26日)

大阪府立高校での頭髪指導に関する訴訟をきっかけに「校則」が改めて注目されている。ネットでは古い時代の規則や行き過ぎた指導の見直しを求める運動が盛り上がる。一方で、一定程度の必要性を説く声も。そもそも、社会状況に照らして見直すべきだとされている校則。いまの時代に合う校則とは――。

そもそも校則とは何か。文部科学省は「児童生徒が健全な学校生活を営み、より良く成長・発達していくため、各学校の責任と判断の下に定められる一定の決まり」と説明し、子どもたちや保護者の意見を聞きながら「『時代の進展』を踏まえたものになるよう積極的に見直しをすることが大切」としている。

 1980年代後半から90年代前半にかけて、当時の文部省は、校則や生徒指導のあり方を見直すよう各教委に繰り返し要請した。88年に静岡の中学校で髪を染めるなどした生徒が卒業アルバムから外されたり、90年に神戸の高校で遅刻の指導中に女子生徒が校門に挟まれ死亡したりするなどしたことが背景にある。

 今回の大阪府立高校の訴訟をきっかけに、インターネット上などでは、不合理な校則やルールを「ブラック校則」と名付け、見直しを求める運動が盛り上がっている。子ども関連のNPO法人理事長らが立ち上げた「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」は、インターネット上で、校則で苦しんだ経験を子どもらから集めたり、署名活動をしたりしている。署名はすでに約2万8千人分が集まったといい、・・・続きはこちら