プロジェクトに賛同​
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驚きの“ブラック校則”、マフラー禁止 下着の色まで指定 (TBSニュース 2018年3月8日15時30分)

 どんなに寒くてもマフラーの使用を禁止するなど、理不尽ともいえる、いわゆる「ブラック校則」がいろいろあるそうです。校則に関するアンケート調査で次々と明らかになりました。


 「体育の時だけなんですけど、 リップが赤すぎるとダメ」(女性)
 「眉毛そりです」


Q.一切、眉毛をさわってはいけない?
 「そうです、そうです。私、眉毛めっちゃ濃かったんですけど、ちょっと切っただけでばれて」(女性)
 

 生徒に対し理不尽なルールを押しつける、いわゆる「ブラック校則」。これまでも、SNSなどで疑問の声が上がっていましたが、数多くの事例があることが、8日、明らかになりました。

 「眉毛をそってはいけない。寒さに備えるマフラーとかタイツとか、独自の対策をしてはいけないという項目が、むしろ近年になって増えているということが分かった。恋愛禁止はどの時代においても 一定数あるという状況。スカートの長さに関しては中学も高校も同様に厳しいという状況も分かる」(評論家 荻上チキさん)


 会見したのは、評論家の荻上チキさんらが去年立ち上げた「“ブラック校則”をなくそう!プロジェクト」。全国の中高生の保護者など4000人を調査した結果、下着の色の指定や、コートやマフラーの使用禁止、恋愛禁止といった校則も確認されたということです。


 このプロジェクトのきっかけとなったのは、髪の色に関する校則を巡る裁判でした。
 「黒く染め続けるか、学校を辞めるか選べ」


 大阪の府立高校3年の女子生徒は、地毛が茶色なのに、学校側から黒く染めるよう繰り返し指導され、「精神的苦痛を受けた」として大阪府を相手取り、訴えを起こしました。これに対し大阪府は「女子生徒の地毛は黒だと複数の教師が髪の根元を見て確認している」などと反論しています。

 髪の色については、いわゆる“地毛証明書”の提出を求めている学校もあります。

 「本生徒の頭髪の色に関しては、生まれつきのものであり、染髪したものではない」。これは、ある高校で使われていた“地毛申請書”。保護者が学校側に届け出をし、生徒指導の担当が承認する形になっています。


 大阪の府立高校では、およそ2割が、こうした“地毛証明書”などの提出を求めていることが明らかになっています。
 「茶髪だからといって、勉強に支障が出ることはないと思うのに、わざわざ自分の個性とか生まれつきの髪を、ねじ曲げて変えないといけないのはおかしい」(女性)


 「先生に文句を言われるから、 聞かれるのとか面倒くさいから地毛証明書はありかな」(男性)


 こうした髪の色に関する校則について、8日に会見したプロジェクトは・・・
 「生まれつきの髪の毛の色が茶色の人に絞ると、中学時代で1割、高校時代で2割の人が黒染めの指導を経験しています」(評論家 荻上チキさん)

 プロジェクトは、こうした校則が増える背景について、「教員の多忙化によって、一括管理が進んでいることが考えられる」などと指摘しています。現在、“ブラック校則”の改善を求める署名を集めていて、今後、林文部科学大臣に提出する方針です。