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茶色い地毛の黒染めを強要した高校ひとつ悪者に仕立て上げても根本的な解決にはならない (The Huffington Post 2017年11月17日)

酷い話だ、怒りをおぼえる、って感情で自分をごまかしてはいけない。

2017年秋。大阪府立高校3年の女子生徒が、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう教諭らから何度も強要され、精神的な苦痛を受けたとして訴訟を起こした、というニュースが大きな話題になってからしばらく。

僕にも「あの件についてどう思いますか?」という質問が来たりして、う~んと、じっくり考えていたんだけれど。

まず、生まれつき髪の毛も肌も真っ白なアルビノの日本人として、34年も生きてきた僕に向けられた「どう思いますか?」の言葉が、どうにも釈然としなかった。

その言葉には「当然、怒ってるよね?」と決めつけた感情が込められていて…、そんな単純なことなのかなあ?と、違和感を持っていたから。

パッと入ってくる情報では、この学校(と大阪府)のしたことを問題として追求するべき、と見えてしまうけれど。

多分、本当は…「なぜこうなったのか?」だと、思う。

報じられた内容によると、当事者生徒の母親は入学時、生まれつき髪の毛(地毛)が茶色いことを学校側に説明した。

けれど学校側は特に聞き入れることなく、染髪や脱色を禁じる【生徒心得】を理由に、黒く染めるよう指導。「生来的に金髪の外国人留学生でも、規則では黒染めをさせることになる」とも述べたという。

校則には頭髪の規定がないが、入学時に配る「生徒心得」には『パーマ、染髪、脱色は禁止する』と記載しているから、と。

…馬鹿みたいな小話かよ~。

染髪、脱色を禁じているのなら「地毛を黒く染髪しろ」とは(笑)。

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