- 校則ありきの不適切な運用や指導によって生まれる「ブラック校則」
- 一つの事件を引き金に、プロジェクト設立を呼びかけた
- 3日で2万件集まった署名に手応えを感じ、大規模な実態調査に踏み切った
- 30年前よりも厳しい? 10代の子どもたちが直面する「校則」のリアル
- 「ブラック校則」を問題視するメディアが増え、認知が広がる
- 「ブラック校則」一番の問題は、人権侵害だと自覚されにくいこと
- 自分の考えを発信し続ければ、同じ課題意識を持つ人が集まってくる
世の中にはさまざまな規制やルールが存在します。その一つである「校則」は、日本で学校に通ったことのある人なら、誰もが触れたことのあるルールでしょう。
しかしそもそも「校則」とは、誰がどのように定めたものなのか、法的な根拠はあるのか、知っている人は少ないのではないでしょうか。1970年代以降、校則は、教育現場で発生する諸問題と関連して議論されてきました。そして2010年代以降、新たな課題が提示されています。
子どもたちの人権侵害につながりかねないルールや、校則の名のもとに繰り返される理不尽な指導を「ブラック校則」と命名し、2017年から問題提起を続けているのが「ブラック校則をなくそう!」プロジェクトチームのみなさんです。
今回は発起人である須永祐慈さん(NPO法人ストップいじめ!ナビ 副代表理事・事務局長)に、「校則」というルールがもつ課題と現状、それを解決するためにどのような取り組みを行っているのか、うかがいました。